2014年7月10日木曜日

癌性疼痛と医療用麻薬について

先日痛み止めに医療用麻薬使ってると書いたらびっくりされたので、理由をもうちょっと詳細に書いておきましょう。

私の痛みはロキソニンで十分押さえられるレベルでした。
が、しかし、ロキソニンというのはプロスタグランジンを抑えて痛みをとるのです。

このプロスタグランジンは胃壁を守り、腎臓の血流をコントロールし、血圧を下げる等という働きをしているので、飲み過ぎると胃が荒れ、腎臓の働きが落ち、血圧があがります。

最初は寝る前だけ飲んでいたのがだんだんと回数が増え、日に3−4回飲むようになったときには、腎機能がかなりおち、カリウム値があがってしまって、主治医に生野菜や果物を食べないように!と言われてしまったほどです。



そのあたりでこれはもうだめだと思ったので、外来ケモ室の看護師さんに相談してすぐに緩和外来の予約を入れてもらい、自分で医療用麻薬を選択しました。

緩和医療に頼らずにいけば、ガンでなくて他の合併症で死んでしまいますから。
それだけは絶対に避けたい。

最初はカロナールでいきましょうとなったのですが、残念な事にカロナールではまったく痛みが治まらず、(一日2400mg飲みましたがぴくりとも痛みが治まらず)すぐに医療用麻薬となりました。

そのおかげでなんとか日常生活を快適に過ごす事ができています。

そして、3回目の動注のあとは日に日に痛みが取れているような感じで、オキシコンチン20mgだったものを、先日10mgに減薬してもらいました。
レスキューのオキノームはもうほとんどつかっていません。

医療用麻薬というと恐ろしいイメージがありますが、うまく使えばQOLの向上が見込め、治療効果を上げることに一役かってくれるというわけです。




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